介護師不足
直面する介護士不足と介護力不足
今後の急速な高齢化の進行で、介護の需要が急増します(2025-2030年ごろがピークです)が、その時代を前に、供給のバランスが崩れてしまっています。
 せっかくとった介護士の資格で、生活しようと思っても、ワーキングプアな新しい貧困層で続けられるか?という問題があります。
 医療業界でいえば、古い職種の医師も看護師はまだ食えます。しかし新しい職種であるほど「賃金」は悪いです・・・。今後、医療もそうですが介護の需要は恐ろしい勢いで伸びます(だって療養型&介護型病院を縮小して在宅介護に向かわせるからですが)。そのための人材育成を行うためには、「雇用の確保」が必要です。
 賃金水準をもう少し上げていく必要があるのではないでしょうか?医療も介護もそうですが、「人件費率」が高い産業です。需要の高いサービスについては、自己負担を多少増やしても「働いた分」プラスの評価して、介護士さんが生活できるように稼げるような構造にしてあげるといいのですが、GoodWill(7/31 に廃業されちゃったそうです)のように介護報酬を搾取するような業者さんがわがもの顔で闊歩するような政府のやり方じゃだめなんですね。
介護士学校、定員割れ深刻 今年の入学者46%
 介護福祉士を養成する大学や専門学校の定員割れが深刻化している。厚生労働省がまとめた調査では今年4月に介護福祉士を目指して各種学校に入学した人は 1万1638人で、定員の約46%にとどまった。同省は「仕事がきつく、待遇面の条件も悪いというイメージが強く、進学先として選ばれなくなっている」と みている。
 厚労省の調査によると、今年4月1日現在、介護福祉士を養成する学校は、大学63▽短大97▽専門学校271▽高専3――の計434校で、入学定員は計2万5407人。これに対して、入学者数は計1万1638人と半数を割り込んだ。
介護士不足
発表された11月の有効求人倍率を見ると、産業平均0.44、すなわち職を求める人に100人に対し人を求める雇い主は44人というわけだ。それも自分の希望する職の求人ではなくマクロ的な統計である。
その一方で、老人介護施設での介護士不足は深刻で、同じ時期の有効求人倍率は3.3倍と異常なほどの人手不足である。就職相談会で老人ホームのブースを訪れる人は少ない。最大の原因は老人介護という肉体的、精神的重労働に対する報酬が低いことにあると思われる。
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